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　この本は『がん患者学』『がん生還者たち』に続く、柳原さんのがんの本です。

　全２作とは違って、食事、生活習慣、健康法など「自分でできるがん対策」を具体的に綴っています。なので、柳原さんの本の中では唯一（？）、美しいカラー写真がふんだんに使われています。なかでも京都の名店・「阿吽坊」の田島博さんが作った、柳原流養生ごはんはうっとりするほどおいしそう！　眺めるだけで癒されそうです。もちろん、実際に作って食べても体にいい料理ばかり。「コレを食べればがんが治る」というものではありませんが、この本を読んで、まず食生活の重要性を見直していただければ、と思います。

「食」をきっかけに生活全般を見つめ直し、「自分の体にいいこと」を自分自身で探っていく??すると、がんに立ち向かう力が、体にも心にも備わってくる、と、柳原さんは自身の体験から語っています。

　医療だけに頼らず、自分のがんのために自分でできることを探したい、そんな勇気が沸き上がる本です。